お食事のブログを執筆しているので、折角だから昔から親しんでいる珍しいお菓子をご紹介。
今回は会員制で購入できる幻のクッキーと名高い、
村上開進堂のクッキー
を紹介致します。
村上開進堂とは
村上開進堂は明治7年創業の老舗洋菓子店。
日本の洋菓子店の草分けとして、鹿鳴館での手土産を担ったお店です。
現在は千代田区一番町にお店があります。
取り扱ってるのは缶に詰め合わせたクッキーと、半生菓子、ゼリーやオードブル。
全て会員制で完全予約で製造されています。
同じ場所の2Fにはフレンチレストランを運営されていて、そちらは会員でなくても予約可能になっています。
※なお、フレンチレストランに立ち寄ってもクッキーの購入は出来ません。
村上開進堂のクッキーについて
村上開進堂のクッキーは先にご案内した通り、会員のみが発注できる完全予約制で購入するもの。
公式でも案内されている通り、会員が直接電話をして発注することで予約完了です。
クッキーは全て手作りで作られていて、全27種類あります。
全て缶の詰め合わせで販売され、缶自体は0号缶~5号缶(だったかな)。すべての種類を食べたい場合は2号缶~を注文する必要があるそうです。
個人的に何度も食べてますが、いまだに2号缶にお目にかかったことが無いので全種は行ってないなぁ・・・
村上開進堂の会員になるには
村上開進堂の会員になるには、公式にも案内されているとおり会員からの紹介が必要になります。
先に会員からの紹介電話を行い、続いて紹介社から村上開進堂へ連絡する形で登録が完了し晴れてクッキー注文が出来るようになります。
余談ですが、昨今村上開進堂の注文が殺到していて1年待ちになっているそうです。
以前は時期によってすぐに買えたり数週間~3か月程度の待ち時間で購入が出来ていたので不思議ですね。
お店の方も爆発的に増えてしまったので戸惑っていると公式にも綴られていました。
また、それに比例して村上開進堂以外の販売者が横行し始めてしまったそうで、これもまた食品を販売するブランドとしては「何かあった時の責任」問題もあり頭を悩ませているというようなことがまた公式に書かれていました。
それに伴い最近では、紹介者は年3人までとする決まりが出来てしまいました。
ここからは推測になってしまいますが、おそらく紹介をお金に変えてる人や購入したクッキーを高値で転売する人が増えたという事でしょう。
実際、残念ながらオークションサイトなどでも高値で取引されている様子が確認できました。
世の中の流れとして、このような販売方法をとっているからプレミアも付きますし仕方ないのかもしれませんが悲しい話です。
紹介者の件についてもおそらく、何人も紹介する怪しい人物が存在したりするのかもしれません。
転売物を買ってはいけない
こういったものが横行すると、お店が次にとる行動としてはロットナンバーを付けるなどして販売者を特定。
そのうえで権利をはく奪するなんて方法も考えられますが。
もしかしたらもっとハードルを高くして販売自体を無くしてしまう、なんてこともあるかもしれません。
お店の健全な運営の為にも、決して転売されたものを購入しない事がお店の為になります。
お店の外観
さて気を取り直してお店紹介。
村上開進堂は千代田区一番町、英国大使館の裏手にあります。
最寄り駅は半蔵門、または麹町になりますが麹町からは少々距離があるので(歩けるけど)もし行かれるならば半蔵門がオススメです。
また、会員以外の方は同じ建物にある「山本道子のお店」ではだれでも購入できる洋菓子が販売されているのでそちらの購入がオススメです。
こう言っては何ですが、村上開進堂のクッキーは伝統的な傾向のクッキーですが山本道子氏のお店ではもっと現代的な洋菓子。
現代の大衆のお口に合うのは「山本道子の店」のクッキーであると思います。
同日購入しているのでこの記事の後にご紹介致しますね。
なお山本道子さんとは3代目村上次郎さんの次女に当たる方で、現在代表取締役をされてる方にあたります(たしかそのはず)。
それでは開封!
村上開進堂のクッキーはマトリョーシカのように包装が沢山されているのが特徴。
おそらく一番最初にかかっている紙は贈答する前に取ってしまう「埃避け」だと思います。
因みに今回購入したのは1号缶¥10,800ほど。増税などの関係で値上がりしてしまいましたね。(2020年夏)
紙をとると中に村上開進堂の文字が日本語と英語で書かれたラッピングと2代目の筆跡が残るシールが貼られている仕様になっています。
そしてこの紙を剥がすとやっとピンク色の缶が現れます。しかしながら更にのしのような紙と紅白のリボン。謎のカードが入っています。
「どこまでめくったら食べられるんだよっ」なんて思いながら毎度開いてます。
缶の中に入っているクッキー表と謎のカードこの謎のカード自体はいつから使われているのか、開進堂でさえよくわからないほど古いものなのだとか。
折角だからポストカードにして、贈答用の場合にお礼状が書けるような仕様にしてくれると風情があるような気もしますが・・・まぁ現代はそんな使い方をする人もあまりいないかな。
中を開くと、ふわっとクッキーの甘い香りとそしてクッキーが現れます。これがいつ開いても良い香りだし、いつ見ても整列されていて美しいクッキー。
一度掘ると元には戻らないので開けた瞬間がシャッターチャンスなのです。
1号缶の中身全容コチラが購入したクッキー缶の全種類になります。
なるべくクッキー表と順番が合うようにしていますが・・・やっぱり幾つか入っていませんね。
ちょっと調整して何のクッキーかわかりやすくしてみました。入っていないのはジェノワーズラスク、銀包装中身のヴァニラ味、ビスキュイ・・・とそんな感じでしょうか。
掘ったらクチャクチャになってしまいました。こんな感じになるので(^^;)
いつも1口目は食べた後に綺麗に並べ直さないと蓋が閉まらないなんて事も。
大きな号数の缶は更にこれが2段になっていると聞いているので、いつかお目にかかりたいものです。
しかしお高いのですよね・・・色んな意味でハードルは高そうです。
クッキーの味について
ここまで手に入らない幻のクッキーとまで言われている村上開進堂のクッキーですが、お味の感想を申し上げますと。
大変素朴
と言うのが素直な感想です。
もしかしたら大変な高値で購入された場合、ブチ切れるかもしれない位素朴です。
味を追求していると、公式でも表現されていますので勿論美味しいものには間違いありませんし、1点1点丁寧に作られている美味しく伝統の作品であると思います。
しかしながら、伝統的であるがゆえに現代に好まれるクッキーの傾向からはそういった方向ではない・・・と言いますか、そうつまり「素朴」なんですよね。
スパイスも入ったクッキーがありますが、ほんのり香る程度なので是非賞味する場合は優しい風味のお茶とお召し上がりくださいませ。
例えで申し上げますと、味自体は全く別物ですが例えば泉屋のクッキー
コレですね
こういったものに近いかなと思います。
脂のそんなに多くない、小麦粉の味が引き立つクッキー。
自由学園クッキーも似たような感じかなと思います(味は全然違いますが)
自由学園クッキーも転売する人がいるようで残念です、是非お店存続の為に直接お買い求めくださいませ。
美味しくて行列と名高いツッカベッカライカヤヌマのクッキーとは180度真逆のものだと考えて貰えればわかるかな・・・。
と、そんなイメージです。
ごちそうさまでした。
「山本道子のお店」やフレンチレストランに関しては会員でなくてもお楽しみいただけますので、良かったら。
村上開進堂と同じ建物内にある山本道子の店にも立ち寄りました、購入したクッキーを紹介してます☆彡
ツッカベッカライカヤヌマのクッキー購入レポート☆彡
蕩けるような味わいの絶品クッキーを是非一度ご賞味くださいませ♪
質問には一切お答えできません
さて、みずもんが何故村上開進堂のクッキーを食べる事が出来るかについてですが。
親株さんの信用もございますのである程度は伏せさせていただきたく思います。
ネットで騒がれるよりずっと前、若いころから親しんでおります事はご案内しておきます。
今回の記事はあくまでも、中身を知りたい方へ向けた紹介として今回は掲載させて頂いておりますのでその点ご了承いただけますと幸いです。
それ以上はご質問戴いてもお答えできませんし、購入依頼やご紹介依頼にも応じる事は出来ません。
どうぞよろしくお願いいたします。