こんにちは、みずもんです。
皆さんはコーヒーがお好きですか?
みずもんは大好きです♪
日々沢山ドリッパーで抽出しては、マグカップに入れて何杯も飲むほど。
基本的に泥水みたいな珈琲で大満足なんですが、この度コーヒーハンターとして名高い川島良彰氏のトークセッションのチケットに当選したので行ってきました。
世界が尊敬する日本人100に選ばれた José. 川島 良彰氏
先ずは今回の主役、コーヒーハンターJosé. 川島 良彰氏の略歴を紹介。
【川島良彰】
1956年生まれ。
静岡県で焙煎業を営む両親のもとで育ち、小さなころからコーヒーに親しむ。
エル サルバドル ホセ シメオン カニャス大学入学、その後国立コーヒー研究所に入所し、コーヒー栽培・精選を習得。
大手珈琲会社にスカウトされ、農園開発を担当。
1999年マダガスカルで絶滅危惧種マスカロコフェア種の発見・保全に成功。フランス海外県レユニオン島で絶滅種ブルボン・ポワントゥを発見し、産業復活プロジェクトを立ち上げる。
2008年株式会社ミカフェート設立
2019年Newsweek「世界が尊敬する日本人100」「不可能を可能にする挑戦者たち」に選ばれる。
【その他略歴】国際協力機構(JICA)コーヒー分野にかかる課題別支援委員会 委員長
日本サステイナブルコーヒー協会 理事長
東京大学コーヒーサロン 共同座長
JAL日本航空コーヒーディレクター
カリフォルニア大学デイビス校 コーヒーセンター・アドバイザリー・ボードメンバー
タイ王室メーファールアン財団 コーヒーアドバイザー
【著書・DVD】
≫平凡社「コーヒーハンター 幻のブルボン・ポワントゥ復活」
≫ポプラ社「私はコーヒーで世界を変えることにした。」
≫世界文化社「Coffee Hunting Note 100 カップログ」
≫ポプラ社「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか」
≫ICE「コーヒー栽培の基本 アラビカ編」(José. 川島良彰監修)
※ミカフェート公式を参考にまとめさせていただきました。
コーヒーハンターJosé. 川島 良彰氏トークセッション
このトークセッションでは、川島氏の経歴から、波乱万丈な人生を語り、絶滅種のコーヒー発見の秘話や現在に至るコーヒー開発のこだわり等が語られ、セッション中に珈琲豆の比較や試飲んも付いてくる、贅沢な内容。
先ずはウェルカムコーヒーをお楽しみくださいとの事で配られたのがコチラ。
「コトワ農園 ドン カ トラディショナル」
何となく飲んだウェルカムコーヒーですが、コレがまたビックリするくらい美味しくて。
口に入れたとたん、フレッシュで香ばしい豆の香りと甘みを感じる風味が鼻に抜けて行きました。
川島氏の現在までの道のり
セッションの序盤は、川島氏の生い立ちや留学先、就職先、エルサルバドルの内戦から逃れ疎開した話や、大手コーヒー会社へのスカウトを経て、文献を元にコーヒーを追い求めてとうとう絶滅種のコーヒーを発見した際のお話がされました。
幼いころから焙煎豆の倉庫で遊びながらコーヒーに触れ、小学校6年生の折にブラジル大使館へ「コーヒー農園で働きたい」という内容の手紙を送り続け、やっと返ってきた返事が「日本政府とお話ししなさい」だったことは、会場から大きな笑いが起きていました。
留学先でコーヒーの研究に没頭したお話、将来は豆をただ売るだけではない、コーヒーの畑から携わる仕事に目を向けたために勘当されたお話。その後、留学先でのお話や内戦でたまたま生き残ったお話。疎開先のロスでタコスを焼いていたところを大手コーヒー会社からスカウトを受けた話を聞かせてもらい、まるで小説を読んでいるかのような気持ちに。
コーヒーハンターの異名の由来は、農場開発に携わる際に2週間ジャングルをさまよった果てに絶滅したとされていたコーヒーの苗を発見したところからなのだとか。
この辺りのお話は「情熱大陸」等テレビ番組でもご覧になった方もおられるのではないでしょうか(*’ω’*)
現地のコーヒーはまずい??
セッションでは、美味しいコーヒーを追求して培ったノウハウや美味しいコーヒーの秘訣などが紹介され、
コーヒーの苗の育ち方や、生育地の特徴などについて語られました。写真はコーヒーの豆から苗が育つところ。
また、コーヒーは日陰で育つ低木であり
高木と共存させることにより、現地での生産を生み出して森を作り土地と人を潤すという取り組みについても併せて解説。
大麻などが同じく日陰で育つため、文化的に悪用されてしまった地域を同じ環境で育つコーヒーにチェンジさせて健全な生産を促すという発展途上地域に対する社会貢献的な試みも絶えず行われているのだとか。
チョコレートも同じような環境で育つので、チョコレートに詳しい方には明るいお話かもしれませんね。あとはフェアトレードであれば・・・。
コーヒーの苗は3年ほどで実がなるそうで、
ここから収穫までのお話へ。
コーヒーの実
美味しいコーヒーには、赤く熟した実であることが重要と言う事をこのセッションでは語られています。
この実の事をコーヒーチェリーと呼び、焙煎前はとても甘いのだとか。
様々な環境で様々な種類の豆が育つわけですが、
一概にして、豆の熟度が一番味に影響することを教えてくださいました。
なので、川島さんのお店のコーヒーは収穫された実を更に選別し、
赤くない実は全て取り除くこだわりがあるのだとか。
これまでの一般的な珈琲豆は熟していないものも収獲し、美味しくないコーヒーを堂々と作ってさも美味しいかのように売っている。という現状を大変憂いていいたお話も。
当時市場に「早摘みコーヒー」と言うものがあり、さも「早摘みって素晴らしいの?」と誤解させるように銘を打っていたようだが、間違いであり、早摘み程まずいものは無い。コーヒーの実は熟してこそ美味しいものだ!
と言う事を情熱的に語られていました。
言葉遊びと言う言葉を使われていましたが、キャッチコピーで美味しそうに装飾するのではなく本質的に美味しいコーヒーを提供したい!と言う情熱が伝わってきます。
その他、選別や乾燥にも基準を設けて丁寧に行い、美味しいコーヒーへとさらに近づけているそう。
ここまですると言う事には、その昔現地のコーヒーはさぞ美味しかろうやとホテルでオーダーしたところ、まずいコーヒーが出た事。
改めて美味しいコーヒーを出してくださいとお願いしたら「ネスカフェが出た」と言う笑い話を交え、どこに行っても当たり外れが出てしまう!
「だから必ず美味しいコーヒーを出すお店を作ったのだ」と語っておられました。
一般的な珈琲との違い
コーヒーは酸化しまうと味が落ちてしまうため、淹れる前にミルで引く方が良いみたいですね。
更に、販売の豆も欠けたものが入っていると表面積が大きくなり酸化するところが多くなってしまうので良くないのだとか。
先ほどの丁寧な選別などの行程踏まえ、ミカフェートで販売されてるコーヒーと一般的に販売されているコーヒーとの違いを見せてもらいました。
あくまで比較の為なので一般的な豆がどちらのものかはわかりませんが・・・確かに、ミカフェートの豆は欠けているものは見られませんね。
余談ですが、一般的な珈琲豆もこの欠けた豆を丁寧に取り除いて無事な豆のみを挽くとより美味しいコーヒーが飲めるそうですよ。
美味しいコーヒーを日本で販売するために
美味しいコーヒーを育て、豆の選別を行い、素材の仕立てを完璧にしたところで続いて輸送のお話。
コーヒーの輸送手段は3つ
- ドライコンテナ (常温
- リーファコンテナ (定温
- 空輸 (定温
これまでコーヒー豆の輸送は価格競争の関係もあり、船便の中にドッサリ積んで常温で運ぶものがセオリーだったそうです。
しかしこれではせっかく仕立てた豆が劣化して香りも落ちてしまうため、美味しいコーヒーを運ぶにはお金をかけてでも定温輸送を行い鮮度を保ちながら運ぶことが大切と言う事が説明されました。
川島氏のお店のコーヒーは全て定温の「リーファコンテナ」以上のクオリティーで運び、パッケージには輸送方法も記載しているそうです。
【参考】
1つお店で購入してみました、枠に書かれた一括表示の真下に表示されていますね。
そして、輸送だけでなく保管方法も「定温」であることが語られました。
この手間を経て、美味しいコーヒーを日本で販売している。
そんな流れのお話でした。
コレを聞きながら「もうどんなに美味しいコーヒーを販売されているんだろう」とワクワク感は募ります。
そしておいしいコーヒーを試飲
川島さんの造るコーヒーはワインのように品質のピラミッドが存在していて、その説明も行われました。
上位品質としているグランドクリュとプレミアムクリュは、品質保持の最たるものとしてシャンパンボトルを採用。
コーヒー豆は焙煎後、常にガスが出ているため一般的なお店では袋に穴をあけて販売をしているもの。
しかしそれでは大切な珈琲の香りも飛んでしまうので、ガスをしっかり閉じ込めておける容器を探求したところシャンパンボトルにたどり着いたのだとか。
また、シャンパンボトルの他に三菱樹脂が開発した入バリア容器も採用していて、
炭酸ジュースと同じ要領でガスを守っているのだそう。(写真は挽いたタイプのボトル)
会場で実際に開けるところと、香りを確認させてもらいましたが、本当に「ボン!」と言う音と共に、栓が飛んで行きました。
PETのボトルの方もキャップをひねったらガスが飛び出る音が(*’ω’*)
それでは試飲!
以上の事を踏まえ、ワクワクの試飲タイムが始まりました。
今回は産地を揃えた豆で、他社のもの1つとミカフェートのもの2つ(プレミアムクリュで)
説明を聞きながら、次々と運ばれてくるコーヒーを試飲。
いわれて比べると、確かにミカフェートのコーヒーは香り高くて雑味も無く驚くほどさわやか。
※みずもんは泥水みたいなのも好きなので、よっぽどのことが無い限りコーヒーは何でもOKですが・・・(^^;)
とはいえ、お金を出して嗜むもの。としてのコーヒーの神髄を感じます。本当。
その感覚に訴えかけるコーヒーと言うのは間違いではないようで、やはりリリースしてから最初にミカフェートのコーヒーを支持したのはワインや葉巻を嗜んだ人たちだったそう。
嗜好品としての感度が高くて、そしてそれにお金を出す人たちって事ですね。
お金を出す価値のあるコーヒーを
川島氏は、豆のこだわりを持ち、美味しいコーヒーを販売するだけでななくて、畑と直接契約をし栽培から指導して技術に対して正当にお金を払いその土地の産業を守る働きかけも行っています。
美味しいコーヒーが飲めるようになった、市場開発に感嘆するとともに、こんなに美味しいコーヒーが飲める事に感謝です。
このセッションを通して、追求し貫くと言う事の尊さも学んだ気がします。
ごちそうさまでした。
川島氏の著書やNewsweek「世界が尊敬する日本人100」(日本語版)かな?展示されていました。
最後に
会場が青山だったので、一番近くのミカフェート表参道店に立ち寄りしてきました。
良かったらコチラも☆彡
コーヒーハンター川島良彰氏のコーヒーが飲めるカフェ。
お店ではイートインだけではなく、コーヒー豆やドリップグッズ、著書の販売も行われています。
生地ではお店の様子や購入したコーヒー豆などを写真付きでご案内しています。
それでは、この記事はここまで。
読んで下さり、ありがとうございました。
みずもん
【ミカフェートが推奨するミルやドリッパー】
※この記事は2019年に開かれたトークセッションにて、許可を得て撮影し記事の掲載をしております。